主な内容
マニフェストで政治を育てる
大山 礼子(駒澤大学法学部教授)、藤森 克彦(みずほ情報総研主席研究員) 共著(2004年 雅粒社発行)
B6判 価格 1,200円+税
週刊ダイヤモンド「今週の逸冊」で浜矩子氏(同志社大学大学院ビジネス研究科専門職学位課程教授)が絶賛!「マニフェスト“本場”英国の実像描き、日本に広まったブームに警鐘を鳴らす」
そのほか、日経新聞「英国との比較を通じ、日本でマニフェストを定着させるための条件を探っている」、産経新聞「マニフェスト選挙をブームに終わらせないアイデアがあふれている」など、マスコミで多数紹介!
〈目次〉
●はじめに
マニフェストは日本の政治を変えていくか 藤森 克彦
政権選択とマニフェスト 大山 礼子
●マニフェストでサイクルをつくる 藤森 克彦
発表・実行・検証
1 マニフェストって何?
はじめてのマニフェスト選挙
マニフェストをベースにした「サイクル」
2 英国総選挙の風景
政党本位の選挙戦
マニフェストの内容
マニフェストには曖昧な点もある
曖昧な点は選挙戦における論争で追求
国民から「インフォームド・コンセント」を得た上での改革
3 なぜ英国では政党本位・政策本位の選挙戦となるのか
国会議員が利益誘導を行いにくい仕組み
補助金獲得に向けた国会議員の介入の余地が小さい
政党本部主体の選挙戦を想定した選挙規制
幅広い層から有能な人物を政治家にする仕組み
政党の候補者となるための手続
英国選挙戦の課題
小選挙区制は民意を適切に反映しているか
4 マニフェストの作成過程と党内改革
マニフェストの作成に官僚は関与しない
マニフェストにはベースとなる政策文書がある
労働党の政策作成過程
労働党の党内改革の変遷
ブレア党首の党内改革
九七年総選挙の結果
5 政権獲得後にマニフェストの内容をいかに実現するか
実力者内閣の形成
マニフェストがあるから大臣はリーダーシップを発揮できる
法案を作成するまでの過程——政策提案書の発表
法案提出後の議会での審議
マニフェストと予算を連動させる
マニフェストの達成状況について「年次報告書」の提出
総選挙前に行われた達成度の検証
二〇〇一年総選挙の結果
6 日本にも求められるマニフェストをベースにした「サイクル」
日本には「サイクル」がない
英国のシステムにも問題はある
抽象的な日本のこれまでの「選挙公約」
二〇〇三年の「マニフェスト選挙」
マニフェストの質の向上
官僚の政治的中立性
「候補者本位」から「政党本位」の選挙戦へ
幅広い層から有能な人物を政治家にしていくシステム
有権者にマニフェストを届きやすくする
連立政権とマニフェスト
日本にも求められる実力者内閣の形成
政策提案書を発表して、きめ細かい民意の反映
第三者機関による達成度の検証
日本に合った形でマニフェストを根づかせる
マニフェストを単なるブームに終わらせてはならない
● マニフェストと日本型政治の変革 大山 礼子
1 政権公約は実現できるか?
マニフェストって?
公約はだれがつくる?
首長選挙をマニフェスト合戦にしてよいか?
連立政権のマニフェストをどうつくる?
マニフェストと党議拘束
議員の政策立案をどう評価するか?
数値目標だけでよいのか?
選挙にも規制緩和を
2 英国モデルは日本の政治を良くするか?
なぜ英国モデル?
政権交代がすべてか?
小選挙区制は理想の選挙制度か?
与党議員の役割は?
真の議院内閣制とは?