主な内容
弁護士白書は年1回発行しており、弁護士や弁護士会の実態を幅広く知っていただくため、弁護士数などの基本的情報から弁護士の活動状況に関する統計など、幅広い範囲の事項を扱っています。また、毎号特集を組み、弁護士の主要な課題について詳細な資料を掲載しています。2012年版で第11号となりますが、号を重ねるに従い統計数値の変化などの分析もできるようになってきました。
2012年版では、特集1として「東日本大震災に関する日弁連の被災者支援活動」、特集2として「統計からみる司法制度改革」の2つを取り上げました。
特集1では、被災者支援のための立法措置や行政への働きかけ、各弁護士・弁護士会の活動など、震災直後からこれまでの日弁連における様々な取組について取り上げました。被災地5県の法律相談について地域別の分析も掲載しています。
特集2では、司法制度改革の議論の中でも重要とされた論点や、主要な新設制度、司法制度改革によって弁護士の職業生活がどのように変化したかなどについて、1990年頃、2000年頃、2011年頃の状況を、客観的な資料などによって比較しています。
また本編では、従来からの弁護士の実勢や活動状況に関する統計のほか、日弁連の人権救済活動、国際活動など多岐にわたって扱っています。
本白書は、弁護士の実状だけではなく、さまざまなデータや統計情報を提供することにより、これまでの司法制度改革の検証や今後の改革論議あるいは制度運用の検討に資するものと考えています。