主な内容
著作権法の「概要」をあまり時間をかけずに知ることができるように、同法の内容について、極力頁数を抑えつつも、ほぼ網羅的に説明したものである。小説家は音楽の著作物のことにあまり関心がなく、作曲家は美術の著作物のことを知らなくても不自由はしない。著作権法の世界は、このように小さな村に分かれているので、隣村のことを知らなくても生きていけるところがあるが、著作物の利用態様は多様であるから、思わぬ利益の衝突場面に、いつ遭遇しないとも限らない。そのことに備えるためにも、著作権法の世界の住人は、同法の全体像を把握しておく必要がある。