主な内容
最期まで自分らしく生きる命の栄養ケア
介護栄養の時代
寝たきりになって食べることができなくなり、意思表示もできないまま一日中、天井を見つめて仰臥している……。そんな人生の終幕を過ごすのは、本人も家族も本意ではない。人生の最期の瞬間まで家族と食卓を囲んで語らい、楽しめる時間を過ごしていたいと思うものだろう。
高齢者が自分らしく尊厳を保って生きていくためには、自力での排便とリハビリ、そして経口摂取がポイントになる。この3つを維持していくためには、その人の生活に合わせた栄養ケアの提供が重要となる。その栄養ケアとはどのようなものなのか?
本書はその命の栄養ケアというべき「介護栄養」のあり方について考察していく。