主な内容
2014年3月に発行し多くの反響を得た『考証 福島原子力事故 炉心溶融・水素爆発はどう起こったか』の増補改訂版。原子力発電と原子力安全の専門家である著者が、東京電力福島第一原子力発電所事故の全容解明に挑んだ一冊です。
著者は、米独日仏で行った燃料の挙動などに関する実験や米国スリーマイル島原子力発電所事故、旧ソ連チェルノブイリ発電所事故の知見を基に、福島第一原子力発電所で何が起こったかを、号機ごとに詳しく分析。福島第一原子力発電所がどのような経緯で炉心溶融・水素爆発に至ったのか。その全容が一貫して矛盾なく解説されています。
増補改訂版では、事故から7年、初版発行から4年を迎え、その間に進んだ事故現場における調査結果と、これまでに寄せられた質問や疑問、意見を通して明らかになった事柄を整理しています。単に事故の過程を追及するだけでなく、そこから原子力安全にどう役立てていくかも論じています。
本書は原子力に携わる人、これから原子力携わる人の必読の書です。