新しい「会社法」及び「会社計算規則」が制定され，我が国の企業会計は， その論理と実務が大きく変わりました。

　これを受けて，「財務諸表等親則等」及び「法人税法」も，これまた大きく 改正されました。

　本書は，これらの三者の制定及び改正について，その内容等を論理的かつ実 務的に詳細に検討を試みています。

〔本書の内容〕　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一

　本書の内容は，大さく次の七つに大別し，２２２問にわたっており，詳細を極 めております。

第１部　会社法における株式会社会計

第２部　株式会社の計算書類

第３部　新しい個別会計問題の検討

第４部　事業報告等の記載内容と監査役監査

第５部　持分会社の会計

第６部　財務諸表等親則等の改正

第７部　法人税法の改正

〔本書の特徴〕

本書の特徴については，以下の点をあげたいと思います。

（１）新会社法会計の詳述
　「会社法」の計算規定のみでなく「会社計算規則」（法務省令）の諸規則に 　ついても深く説明しています。

（２）財務諸表等鋭則等，法人税法の改正諸規定の詳細な検討
　「会社法」の制定に合わせて改正された「財務諸表等親則等」及び「法 　人税法」の諸規定についても，漏れなく深く検討しています。

（３）簡潔，平易
　「簡潔」，「平易」に最も留意して執筆を進めました。そのため全項目に 　ついてＱ＆Ａ方式によりました。

　私は，今春から大原大学院大学の教授に就任しましたが，幸いにも本書がそ の第一書となり，ささやかながら前途を飾ってくれました。

　本書が成るにあたっては，税務経理協会の皆様方に大変お世話になりました。 特に，税経通信相集長の鈴木利美さんには，今回も献身的なお世話をいただき ました。また，書籍製作部の飯森正恵さんにも大変お世話になりました。 　記して深謝する次第です。

新装の大学院研究室にて

著　者