平成18年12月,貸金業の規制等に関する法律等の一部を改正する法律(平
成18年法律第115号)が成立しました。本改正は,貸金に関する実務に抜本的
な変革をもたらす大改正です。したがって,貸金業専業者の方に限らず,お
よそ貸金に何らかの関連のある業務に従事するすべての方に,この大改正へ
の実務対応(「いつまでに,何をしなければならないのか」)を正確にご理解
頂く必要があります。
ところが,本改正法は,その改正内容が4段階に分かれて順次施行される
という,きわめて複雑なものとなっています。そのため,通常の新旧対照表
だけで「いつまでに,何をしなければならないのか」を把握することは,大
変困難です。そこで,4つの各施行段階における貸金業法等の改正内容を比
較しながら一覧できる条文集があれば便利なのではないかと考え,本書を刊
行するに至った次第です。本来の弁護士業務に忙殺される中,土日や深夜を
中心とした限られた時間での突貫工事の結果ですので,至らない点も多々あ
ると思いますが,もし本書が,読者諸賢において,各段階の改正内容をそ
の前後の段階の改正内容との異同も含めて容易に把握して頂く一助となれば,
当職らにとって望外の喜びです。
ハンディな条文集という性質上,本改正法の中身の解説は冒頭に簡潔に記
載するにとどめております。ささやかな解説ですが,改正概要を短時間で把
握されたい方はこちらもご参照頂ければ幸いです。
本書の刊行にあたっては,株式会社商事法務の樋口久隆氏,小宮慶太氏に
多大なるご高配を賜りました。また,パラリーガルの南谷英梨子さん,ワー
プロ室の武藤綾子さんの献身的なご尽力なしに,本書が日の目を見ることは
ありませんでした。厚く御礼申し上げます。最後になりましたが,わがまま
な当職らの弁護士業務を快くサポートし続けて下さる秘書の辻まりさん,佐
藤智明さんにも,心からの感謝を捧げます。
平成19年3月
弁護士 石川貴教
弁護士 児島幸良