書籍詳細のご紹介
市民社会と近隣自治


市民社会と近隣自治
  小さな自治から大きな未来へ
編著者
小滝敏之
発行所
公人社
定価
5,040円(税込)
ISBN
978-4-86162-037-9
発行日
2007年7月10日
判型
A5
頁数
408
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主な内容

 身近な自治の多様な可能性と多大な潜在力が地域を再生させる!「規模の拡大」に突き進んできた中で見落されがちな近隣の小さな自治。ネオ・トクヴィリアンを自認する著者が近隣社会の足元を見据え、開かれた民主政への方策を論じる。

 近隣自治(ネイバーフッド・ガヴァナンス)についての初の総合的研究!

「本書は、内外を通じ「近隣自治」に関する理論的な研究蓄積の乏しい中で、試論的ながらも、「近隣自治」について初めて総合的な社会科学的考察を加えたものであるが、いまだ論理展開の不十分なところも少なくないと思われる。おおかたの批判を待たなければならないが、筆者としては、トクヴィルの思想を範としながら、先学の教示を得て、今後さらに研究を深めていくことができれば幸であると考えている。」(はじめに より)


目次
はじめに
 
第1章 小さな自治から大きな未来を開く
 
第1節 トクヴィルに学ぶ共同の精神と小さな自治
第2節 近隣社会の再生と小さな自治の実践
第3節 市民社会と地域社会の復権と再生
第4節 社会システムとネイバーフッド・ガヴァナンス
第5節 機能不全の政府・国家と自立する個人・地域
 
第2章 社会変化・国民意識の変化と地域社会問題
 
第1節 基礎的社会関係の消失と地域社会の変容
第2節 ふるさと志向と都市・農村の共生
第3節 団塊世代の地方志向と地域住民自治
 
第3章 地域社会と社会関係資本論
 
第1節 地域社会の崩壊・凋落と故郷喪失
第2節 地域社会の変貌とコミュニティ施策
第3節 市民社会論と社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)
第4節 社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)の理論
第5節 社会関係資本とコミュニティ活動
 
第4章 公私・共同の理論と下位社会優先の原理
 
第1節 公と私の関係、個人と社会の関係の再構成
第2節 協力原理と共同・協同・協働の理論
第3節 下位社会優先の原理と地域自治社会
 
第5章近隣・地縁組織の機能と近隣政府の理論
 
第1節 近隣社会と近隣集団の意義と本質
第2節 近隣集団・地縁集団と志縁集団
第3節 地縁組織・地縁団体の意義と機能
第4節 隣保組織と近隣組織の歴史と変遷
第5節 町内会・自治会に関する見解と学説
第6節 小さな自治と近隣組織・近隣政府
 

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