主な内容
今年の白書は、日本のODAの60年間の歩みを振り返るとともに、今後の日本の開発協力のあり方を展望するものとなっています。戦後まもなくの日本自身が援助を受けていた時代から現在までの60年の歩みの中で、いかにして日本自身がアジア等の国々と共に成長しながら、日本自身の平和と安全を確かなものとする上で役割を果たしてきたか、また、日本がいかにして主要なドナー国として国際社会の中でリーダーシップを発揮してきたのかを振りかえり、その歩みの上に立って、新たな大綱の下で、開発途上国との互恵的な協力関係を追求していくとともに、民間企業やNGO、地方自治体などとの連携を一層強めていく必要があります。また、国際協調主義に基づく積極的平和主義の基本理念の下、日々変化する国際環境の中で戦略的に対応し続けていくことが必要です。(巻頭言より)