主な内容
近年、相続対策・高齢者対策として民事信託が注目されています。民事信託は、死亡、あるいは高齢による判断能力の喪失等に備えて、自分自身または配偶者・親族の資産管理・生活支援・資産承継等を目的として行われるようになりました。しかし、話題性に反してそのしくみがよく理解されないまま推進されている傾向があります。民事信託については、本来、一般の信託と基本的しくみが異なることはないため、まずは信託そのもののしくみ・概要を理解することが大切です。
本書においては、信託の基本的しくみについて図表を用いてわかりやすく解説した後、民事信託の活用、他の制度(遺言、成年後見制度等)とのメリット・デメリット等を比較し、最後に民事信託に関する金融機関の対応について具体的に解説をしています。
民事信託が注目されている中、民事信託に関わる相談、民事信託当事者との取引において、民事信託の基本的知識は金融機関職員にとって必須といえます。