主な内容
1999年の発刊以来、コンクリート構造物の補強に広く適用されてきた土木学会コンクリートライブラリー「コンクリート構造物の補強指針(案)」が19年ぶりに改訂され、「セメント系材料を用いたコンクリート構造物の補修・補強指針」として発刊されました。 ポイントは以下のとおりです。
●最新の2017年制定コンクリート標準示方書に整合する内容となっています。
●あらゆる補修補強工法に共通して適用できる「共通編」と、セメント系材料を用いた上面増厚工法、下面増厚工法、巻立て工法について具体的に、設計、施工、維持管理方法を示した「工法別編」より構成されています。
●設計例、適用事例、各工法の歴史など資料を充実させました。
●増厚部分の剥離に対する設計など近年のコンクリート構造物の補修補強に関する研究、技術の進展をとりいれました。
●補修補強後の耐久性照査をとりいれ、補修補強後の構造物の供用寿命についても考慮しています。
●fib model codeの改訂状況を踏まえ、コンクリート構造物の国際的な設計規準との整合にも配慮しています。