主な内容
我が国経済は、2007 年秋に景気後退過程に入り、2008 年秋以降、世界的な経済減速に端を発した極めて大きい経済収縮により雇用情勢は急速に悪化し、今日においても依然として厳しい状況にある。一方、景気と経済指標の関係から雇用の動きをみると、2009 年前半に生産は持ち直しており、所定外労働時間は増加に転じている。
「平成22年版労働経済の分析」では、「産業社会の変化と雇用・賃金の動向」と題し、雇用情勢の短期的な分析とともに、産業社会の動向と雇用・賃金の動向を長期的、歴史的に分析し、その動向を踏まえながら景気の着実な回復に向けた労働経済の課題について検討する。
「はじめに」より抜粋