主な内容
「はじめに」から抜粋
本書で明らかにされているのは,日本におけると子どもの親権・監護を巡る争いの現状とそれが現行の父母離婚後の単独親権制度とどのようにかかわっているのかという点,そして,共同親権・共同監護の法制度を取り入れている諸外国ではそれを具体的にどのように実現しているのかという点である。それによると,日本の父母離婚後の単独親権制度の問題が明らかとなり,共同親権を法制度として実現し,かつ,それを支えるものとしてどのような仕組が必要かについて,示唆を与えるものとなっている。
主な目次
- 第1章 日弁連シンポジウムにみる親権制度の問題点
- 第2章 日本における親権・監護法制の問題点と課題
- 第1節 離婚に伴う親権・監護権についての法制度と紛争の実情
- 第2節 実務から見た離婚後の子どもの共同監護 共同親権制度と関連して
- 第3章 別居・離婚をめぐる親権・監護法制の国際比較
- 第1節 各国の法制度とそれを支える社会システム
- 第2節 全体的な比較一覧表と解説
- 第4章 座談会「親権法改正に向けて」論点整理と法改正の展望
- 第5章 結びにかえて―提言
- 第6章 特別寄稿
- 第1節 韓国における離婚と子女養育及び親権法制の実情