主な内容
日本は春夏秋冬の四季の移り変わりがあるが、日本列島は北から南へと細長く、緯度の差が大きいことや、起伏に富んだ地形のため、気候に大きな地域差がある。一国の領土内に熱帯から亜寒帯までを含む国家は珍しく、こうした地域ごとの気候の大きな違いが日本の気候の特徴。これまで日本の気候は、北海道気候、太平洋岸気候、日本海岸気候、内陸性気候、瀬戸内海気候、南西諸島気候などのように大きく区分して語られることが多かったが、同じ気候区分でも地形や降水量、周辺の海流が異なったり、温暖化の影響もあり、気候区分の境界線引きがより複雑化している。 そこで本書は、より詳細に日本の気候を知るために、各都道府県ごとに区分し、その特徴をさまざまな要因から解説し、日本国内の気候の違いを細かく網羅したこれまでにない内容で、日本の気候、風土の豊かさを知る手掛りとなる一冊。