主な内容
海底資源? まだまだ先の話です。
資源確保と資源争奪の現実。そして未来のエネルギーと環境問題。
4つの視点から資源の行方を探る。
資源獲得技術を失った日本、環境問題にあえぐ世界がたどり着く先とは?
〔著者紹介〕
40年間にわたり資源を探し、開発し、評価し、資源会社の経営改善などの仕事に携わってきた「国際資源専門家」。世界中を歩き、各国の資源を通して資源問題の本質を探っている。最近ではアゼルバイジャンで金鉱山を開山し、セルビアで鉱山の改造を手掛け、米国でレアアース鉱山の探査開発を行った。現在も資源国を訪ねるとともに資源問題に取り組んでいる。
〔著書〕『地下資源の科学〜おもしろサイエンス』(日刊工業新聞社)、『資源は誰のものか』((株)朝陽会)、『トリウム溶融塩発電で野菜工場をつくる』(共著、雅粒社)、『資源循環革命』(ビーケイシー)ほか多数
〔目次〕
第1章 資源確保の行方
1 “見えないところ”にある資源をめざせ
2 資源メジャーの支配力
3 鉱区の取得と政治
4 海底資源と鉱区
2章 資源争奪の行方
1 想像を絶する強制連行:鉱山の現場
2 資源と戦争
3 北極圏と資源争奪
4 ダイヤモンドを高価にするマーケット戦略
3章 エネルギーの行方
1 送電は銅線から無線へ
2 本格的水素社会は遠い
3 蓄電時代のリチウム資源
4章.環境問題の行方
1 化石燃料が炭素循環を破壊する
2 資源国の砂金採取を守れ
3 資源の世界の権利と義務