主な内容
国や地方公共団体の所有する公共建築物は、膨大なストックとなり、その維持管理が大きな課題となっています。建築物を良好な状態に維持し、利用者に安全で快適な環境を提供することは施設管理者の責務であります。法定点検だけでなく、日常的に建築物の劣化状況を判定し、必要に応じて適切な対応を取ることが施設管理者には求められています。
こうしたことから、本書は公共建築物の施設管理者へ向けて、建築物の簡易な劣化判定に用いることのできるハンドブックを目指しています。公共建築物の施設管理者の多くの方々は、事務系職員であるため、本書においては技術的な専門用語について平易な解説を加え、劣化判定の準備から記録、その後の対応までの一連の作業を支援するものとしています。
建築基準法及び官公庁施設の建設等に関する法律に基づく点検について解説した「国の機関の建築物の点検・確認ガイドライン」を発刊しており、本書とあわせてご利用いただければ幸いです。